木曜日担当の田中です😄
桜🌸も散って夏が近いてきますね!
その前に梅雨がやってきますが…大雨なんか降らない事を祈るばかりです💦
さて、今回は当社ヒルズハウジングの住宅で使用する建材も地域に根付いたものを使いたいと言う想いもありまして、熊本県小国町の杉の木🌲が気になっていましたので、徳永産業さんの協力を得て、小国町の杉を見学して来ました✨
まずは小国杉についてお話ししましょう😊
九州の中央、阿蘇山の裾野に広がる熊本県小国町。およそ250年前から、地域のシンボルである「小国杉」の森を幾世代もの人々の手で育ててきた林業の町です。
小国町の林業は、江戸時代、熊本を治めていた細川藩から各戸に25本ずつ苗木が渡され、林業が奨励されたことに始まると言われています。
以来、古くは奈良・吉野まで林業を学びに行くなど、志ある林業家たちを多く輩出しています。国内でも長い歴史を持つ林業地であり、250年前に植えられたという立派な古い木々がそびえ立つ森が、今もなお残されています。
2大品種【ヤブクグリ】と【アヤスギ】
小国町でみられる杉は、【ヤブクグリ】と【アヤスギ(ヤクノシマ)】の2品種がほとんどを占めています。
品種が違えば、もちろん、木々の性質も異なります。一つの地域で何種類もの品種を育てている地域もありますが、小国町はこのように品種が2つに限られているため、品質が揃った木材が集めやすく、安定した品質が求められる建築用材を揃えやすいという特徴があります。
【ヤブクグリ】
淡いピンク色が強く、強度としっかりとした粘りがあるため、建築物の横架材や柱材に適しています。
木目が細かく、赤身が多いため害虫や湿気に強く、油ツヤも豊富。
苗木の挿し木栽培が容易で、植えた後も成長が早いという林業に適した特徴があります。
【アヤスギ】
サーモンピンク色で、油分が多く、とても美しい色ツヤがあります。こちらも強度があり、柱材や板材に適しています。
年輪が正円ではないため、板に加工すると、ゆらぎの美しい笹目のような木目が現れます。
小国町では【ヤクノシマ】と呼ばれ、内装材として高い評価を獲得しており、多くの製材所が買い求めます。
恵まれた地域条件が生み出す品質
小国町は標高400mを超える山間高冷地帯のため、九州・熊本でありながら平均気温は東北レベル。
夏は比較的涼しく(ここ数年は暑いですが)、冬は凍結し、マイナス10℃の厳しい寒さが訪れます。
この寒暖の差があるからこそ、小国杉は九州の木の中でもじっくりと少しずつ育ち、木目の詰まった比重の高い丈夫な木となります。
また、阿蘇山が噴火して残った裾野部分に位置する立地のため、山の傾斜は急峻といわれる九州の中でもなだらかで高低差が少なく、その面でも木の性質が揃いやすく、建築において使いやすい木材に仕上がります。
実証実験に裏付けされた性能
小国杉の強度は国のお墨つき
小国杉は、昭和61年、国立林業試験場において、国内初(世界初かも)の、地域材強度試験(ボルト接合部強度試験、実大引張試験、板材強度試験)を実施。
国の木造設計基準数値45を大幅に上回る70という数値で、引っ張り強度に優れていることが確認されています。
感覚的な「強くて丈夫」という言葉のみならず、このように数値的な裏付けを整備し、公的機関からのお墨付きを得ている地域材は、国内でも珍しいと言われています。
小国杉を使った建物のご紹介
九州国立博物館(福岡県太宰府市)
阿蘇くまもと空港(熊本県益城町)
小国ドーム、道の駅「ゆうステーション」、 小国町森林組合(熊本県小国町)
東京にもあります‼️
このように小国杉は国にも認められた素晴らしいものです✨
今回は小国杉のご紹介で終わりますが、次回は実際に見学してきた様子を載せたいと思います😄
ヒルズハウジングは福岡県大川市で新築住宅を建築する工務店です。お気軽にお声がけくださいね!!
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