子どもの脳力を開発する為に、子どもではなく、お父さん、お母さんが脳力開発の「知識」を持っていただくことで、子どもはぐんぐん賢く成長するのです。
毎週水曜日はそんな「子どもの脳力アップの秘訣」や、トドラーズ世代(※1)のパパ・ママを応援するいろんなお役立ち情報をお送りしたいと思います。
子どもの脳力を高めるイベントなどの情報もご案内させていただきます。どうぞお楽しみに😉♪
第30回目は・・・前回の続き
教育資金はいつかける?④
前回は就学前教育の重要性の根拠として「ペリー幼稚園プログラム」の成果についてお話しました。
今回はいよいよ「就学前教育(幼児教育)」が高める能力について2回に渡ってお話したいと思います。
ペリー幼稚園プログラムは、学歴・年収・雇用などの面で大きな効果を上げ、しかもその効果が長期にわたって持続したことが明らかになりました。この結果を見て多くの方は、「就学前に質の高い幼児教育を受けたことで、子ども達の学力が上昇し、その結果成功したのだ。」とお考えになるかもしれません。たしかに、ペリー幼稚園プログラムによって、子ども達の小学校入学後のIQや学力テストの成績は上昇したことが上の図からもわかっています。しかし、この学力やIQへの効果は、実はごく短期的なものでした。
上の図は、ペリー幼稚園プログラムに参加した子ども達のIQが年齢とともにどのように変化したかを、処置群と対照群に分けてみたものです。
灰色の線で示された処置群と黒色の線で示された対照群のIQの差は、小学校入学前(4~5歳ごろ)にはそれなりに大きかったものの、小学校入学(6歳)とともに小さくなり、男子にいたっては、ついに8歳前後で差がなくなって逆転しています。
IQや学力テストで計測される能力のことを、一般に「認知能力」と呼びます。
ペリー幼稚園プログラムは、3~8歳ごろまでは認知能力を上昇させる効果を持ったものの、その効果は8歳ごろで失われ、決して長期にわたって持続するものではありませんでした。
しかしペリー幼稚園プログラム(就学前教育)が学歴や年収、雇用などの面で、長期的に大きな影響をもたらしたことは前回お話ししました。
ではこのプログラムは、いったい子ども達の何を変えたというのでしょうか?
次回(最終回)はそのあたりのお話をさせていただきます。
ヒルズハウジングは福岡県大川市で新築住宅を建築するハウスメーカーです。お気軽にお声がけくださいね!!
※1トドラーズ世代:0歳~3歳のお子さまをお持ちの子育て世代
出典:中室牧子(2015)『「学力」の経済学』ディスカヴァー・トゥエンティワン
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